4−5面 区の手続きや催し物の問い合わせ、がん検診の申し込みは、はなしょうぶコール 電話6758−2222 午前8時〜午後8時 年中無休 ファクス6758−2223 電話番号の表記のない記事に関する問い合わせは、はなしょうぶコールへお問い合わせください。 葛飾区ホームページ http://www.city.katsushika.lg.jp タイトル 子ども広報 おもちゃの流行発信基地!葛飾 葛飾区内のおもちゃメーカーから数々のヒット商品が生まれ、世界中の子どもたちに夢を与え続けていることをご存じでしょうか? 葛飾の誇りともいえるおもちゃの歴史を、子ども広報員が紹介します。 博物館でおもちゃの歴史を学んだよ!  昭和20年代まで、葛飾区では「セルロイド」という材質を使用したおもちゃ作りが盛んで、金型作りから人形の彩色(さいしき)(色塗り)まで幅広い工程に多くの職人たちが携わっていました。今ではセルロイドに代わり、新たに開発された「ソフトビニール」という材質が用いられ、おもちゃ作りの歴史が引き継がれています。 渋江公園(東立石3-3-1)には、この地域がセルロイド工業発祥の地であり、セルロイドで発展したことを伝える記念碑が建てられています。 セルロイドという素材を初めて知りました。セルロイドもソフトビニールも歴史が古いことが分かりました。(柿沼広報員) 招き猫に色を塗ってみたよ!  セルロイドで作られた招き猫に、当時の職人さんが使っていたものと同じ細い筆を使って色を塗りました。 今はセルロイドを加工できる人が日本に1人しかいないと知ってビックリ!僕も職人になったつもりで世界に1つだけの招き猫を作るぞ!(大西天樂広報員)。 セルロイドの色塗りは全て手作業だったことを知りました。私も挑戦したけど難しかったよ。(岡村広報員) セルロイドを加工したよ!  区内で金型を製造する「株式会社カミジョー(四つ木1−25−3)」を訪問し、今では行われなくなったセルロイドの「湯絞り(ゆしぼり)」を体験しました!湯絞りとは、熱で形状が変化するセルロイドの特性を生かして、熱いお湯の中でセルロイドを加工することです。 上條眞徳(かみじょうまさのり)さん(株式会社カミジョー代表取締役)に教えてもらいながら、湯絞りを行いました。 紙のようなセルロイドの生地が、ボールのような形になって驚きました!昔はこの方法で「おきあがりこぼし」のおもちゃを作ってたんだって。(飯島広報員) おもちゃの型を作ったよ!  おもちゃ作りに金型は欠かせません。今でも区内では、昔から変わらない製法で、多くのおもちゃの金型が作られています。  作りたい形状の原型から、ろうで複製品を作り、銀を吹き付けて特殊な薬品に浸すと、金型が完成です。 リカちゃんの金型を作ったのがカミジョーさんだったと知ってビックリしました。どんな形でも作れちゃう金型ってすごい!(大久保広報員) 取材を終えて セルロイドは笛や人形、赤ちゃんのガラガラなど、たくさんのおもちゃに使われていました。セルロイドは燃えやすいという理由から、今ではほとんど使われなくなってしまったけど、葛飾のおもちゃ作りの歴史は新しい技術で今でも続いています。(大西凜音広報員) タイトル 葛飾発!世界へ発信されたおもちゃ 株式会社タカラトミー(立石7−9−10) リカちゃん  リカちゃんの生みの親、タカラトミー(当時タカラ)は、かつて宝町にあったダッコちゃんで一世をふうびしたビニール加工技術の会社。  海外から来た人形が主流だった当時、日本の女の子のための人形を作りたいとの思いから昭和42(1967)年に、リカちゃんは誕生しました。  名前はその頃では珍しく、響きの良いものに。設定は女の子が憧れるハーフに。4代目の現在のリカちゃんまで、髪形やファッションなど、女の子がこうだったらいいなと思うちょっと先の憧れを捉えて表現してきたことで、長く愛され続けています。そして何よりも、当時、人形の原型や、ソフトビニール人形作りに優れた腕前をもった多くの職人さんが葛飾区にそろっていて、その高い技術力で誕生に関わってくれたことが、リカちゃんが成功した大きな理由の一つです。葛飾で誕生したリカちゃんは、今では世代を越えて愛される国民的な女の子に成長しました。 村山麻衣子(むらやままいこ)さん(株式会社タカラトミー広報部担当課長) トミカ  昭和45(1970)年当時、子どもたちは、みんな海外のおもちゃメーカーの外車のミニカーで遊んでいて、国産のミニカーはほとんどありませんでした。タカラトミー(当時トミー)では「日本の子どもたちに国産車のミニカーを届けたい」という思いから、トミカを開発しました。子どもたちの遊びやすさを考慮した手の平サイズの大きさは、発売当時から変わっていません。  昭和45(1970)年の発売以来、累計販売台数は5億8,700万台にのぼります(平成26(2014)年3月末時点)。平成24(2012)年にはキャラクターとコラボしたトミカを発売し、ファン層を拡大。発売から45周年を迎える今年、平成27(2015)年には、大人向けのトミカの発売も企画しています。これからも子どもから大人まで楽しめるトミカを作っていきます。 岸田敬(きしだけい)さん(株式会社タカラトミーベーシック事業部トミカグループチームリーダー) メイド・イン・ジャパンにこだわる、心を込めたものづくり 株式会社オビツ製作所(金町4−14−8) 今なお区内工場で生産  創業当時(昭和41(1966)年)、区内にはおもちゃの成型や彩色を行う工場がたくさんありましたが、今では少なくなりました。  弊社は今でも、区内の作業所で、原型製作から金型製作・成型・彩色・組み立て・完成まで一括製作して、一つ一つ手作業で心を込めて作っています。 スラッシュ成型技術を残す スラッシュ成型とは  金型に人形のボディとなる原料を注入し、加熱して型の内壁に付着させ、冷却して硬化した状態で取り出します。つなぎ目のない人形が出来上がるのが特長の成型方法です。  スラッシュ成型は、もともと玩具製造が盛んだった葛飾区の地場で育まれてきました。この優れた技術をこれからも残していきたいです。 葛飾ブランド「葛飾町工場物語」 認定の「オビツボディ(登録商標)」が世界標準に  オビツボディはネジなど余計な部分が外に見えない、関節を自由に曲げられる、曲げたままの状態で保持できるのが特徴。  手の平サイズから等身大サイズの製造も可能で、おもちゃとしてだけでなく、救助訓練用の人形としても広く使用されています。  現在では、フィギュア・ドール界の世界標準になっています。 世界のモンチッチ 株式会社セキグチ(西新小岩5−2−11)  昭和49(1974)年に株式会社セキグチから発売され、世界中に愛され続けている「モンチッチ」。  発売初年度より国内で爆発的な人気となり、翌年から海外へ。世界でも大ヒットとなりました。  今では「モンチッチ」で遊び育った子どもたちが母親・父親となって親子二世代を結ぶキャラクターとして愛されています。 タイトル 流行したおもちゃ  年表:東京玩具人形協同組合トイジャーナル編集局 運営サイト「おもちゃ情報net.」(http://www.toynes.jp)提供(一部抜粋) 昭和20年代 ・ブリキ製ジープおもちゃが発売(昭和20(1945)年) ・電動おもちゃ第一号「セダン型自動車」が誕生(昭和27(1952)年) ・国産ミルク飲み人形が流行(昭和29(1954)年) 昭和30年代 ・ラジコン(登録商標)おもちゃ登場(昭和30(1955)年) ・ホッピングが大流行(昭和31(1956)年) ・国産野球盤が登場する(昭和33(1958)年) ・フラフープが大流行(昭和33(1958)年) ・国産初のミニチュアカーが登場(昭和34(1959)年) ・タカラトミー(当時トミー)がプラレールを発売(昭和34(1959)年) ・タカラトミー(当時タカラ)のダッコちゃんが爆発的流行(昭和35(1960)年) 昭和40年代 ・「オバケのQ太郎」がおもちゃ化(昭和40(1965)年) ・タカラ(当時)から「リカちゃん」が登場(昭和42(1967)年) ・タカラ(当時)の「人生ゲーム」がヒット(昭和43(1968)年) ・トミー(当時)が「トミカ」を発売 (昭和45(1970)年) ・テレビ「仮面ライダー」関連のおもちゃが大人気 (昭和46(1971)年) ・オセロゲームが ヒット(昭和48(1973)年) ・ジグソーパズルが流行(昭和49(1974)年) ・株式会社セキグチから「モンチッチ」が登場(昭和49(1974)年) 昭和50年代 ・レンジ、ポット、氷かき、毛糸編機などの女児向けおもちゃが登場(昭和50(1975)年) ・スライムがヒット(昭和53(1978)年) ・ルービックキューブが大ヒット(昭和55(1980)年) ・ファミリーコンピューターが大ヒット(昭和59(1984)年) 昭和60年代・平成9年まで ・ファミコンソフト「ドラゴンクエストV」が大ヒット(昭和63(1988)年) ・タカラ(当時)のフラワーロックが大ヒット(昭和63(1988)年) ・バーコードバトラーが大ヒット(平成3(1991)年) ・「セガサターン」「プレイステーション」の32ビットテレビゲーム登場(平成6(1994)年) ・たまごっちが社会現象を巻き起こす(平成8(1996)年) ・「ポケットモンスター」の関連商品が登場(平成9(1997)年) 平成10年代〜現在 ・トミー(当時)の電子ペット「ファービー」が大ヒット(平成11(1999)年) ・タカラ(当時)からテレビにつなげて遊ぶ「e-kara」が登場(平成12(2000)年) ・タカラ(当時)の「ベイブレード」がアニメ放映開始で大人気(平成13(2001)年) ・新型テレビゲーム機(ゲームキューブ・Xbox)など発売(平成13(2001)年・平成14(2002)年) ・「キョウリュウジャー」などの男児向けキャラクターが大人気(平成25(2013)年) ・「妖怪ウォッチ」の関連商品が大ヒット(平成26(2014)年) ・「アナと雪の女王」の関連商品が大ヒット(平成26(2014)年) タイトル FMかつしか78.9メガヘルツ 「かつしかインフォメーション(葛飾区提供ラジオ番組)」 月〜金曜日/午前9時・午後4時 イベントや事業のお知らせなど、さまざまな区政情報をお届けしています。 担当課 広報課 電話5654−8114