正しい理解こそが、結核対策の第一歩!
1年に1回は胸部レントゲン写真を撮りましょう。結核は誰でも感染する病気です。
葛飾区の結核患者さんは、少しずつ減っているものの、東京都全体の平均と比べて多い状態が続いています
葛飾区では、毎年100人を超える方が新たに結核と診断されています。国や東京都全体と比べ、多くなっています。
結核は空気感染します
結核は排菌(たんの中に結核菌が混ざっている)している患者さんの、せきやたんのしぶきを吸いこむことで感染します。
しぶきの周りの水が乾燥・蒸発しても結核菌は生き続け、30分以上も空気中に漂い、感染を引き起こすことがあります。
しかし、結核菌は屋外に出て拡散したり、紫外線に当たったりすると急速に感染力を失います。
結核の症状
2週間以上続く微熱・せき・たんなどが特徴です。
このような症状がある方は医療機関で胸のレントゲン写真などの検査を受けましょう。
結核と診断されたら
結核にはとても効果的な薬があり、薬を飲めば治る病気です。半年から1年と少し長いですが、薬を飲みきることが大切です。
感染症法により医師は結核と診断すると直ちに保健所に届け出ることになっています。
その届出をもとに保健所では、患者さんに、結核について正しく理解し、早く回復できるように支援し、また周囲の方々に予防のための検診をお勧めしています。
医療費はどうなる
感染症法による医療費の公費負担制度への申請ができ、医療費の負担を少なくなることができます。詳しくは保健所にお問い合わせください。
結核に負けない3か条
1 BCGは1歳未満に接種を!
結核の予防接種であるBCG接種の時期は、1歳になるまでとなっています。お子さんが1歳以上になると、公費でBCG接種はできなくなりますのでご注意ください。(例:5月10生まれの場合は、翌年の5月9日まで無料でできます)
結核は、結核菌が人から人へ感染することでおこります。全国では、毎年2万人以上、葛飾区でも100人以上の患者が毎年発生しており、大人から子どもへ感染することも少なくありません。
また、結核に関する抵抗力はお母さんからもらうことはできませんので、生まれたばかりの赤ちゃんもかかる心配があります。特に、乳幼児は結核に対する抵抗力が弱いので、全身性の結核症にかかったり、結核性髄膜炎になることもあり重い後遺症を残す可能性があります。
BCGの接種期間は、1歳のお誕生日の前日までです。お子様が1歳以上になると、公費でBCG接種はできなくなりますのでご注意ください。(例:5月10生まれの場合は、翌年の5月9日まで無料で接種できます)
標準接種期間は、生後5か月から8か月になるまでです。生後5か月になったら早めに接種しましょう。
対象となるお子様には、順次個別接種票をお送りします。
また、平成26年2月16日以降生まれのお子様には、生後2か月の時に他の予防接種票と一緒にお送りします。BCG未接種のお子さんは早めに接種しましょう。
2 高齢者は要注意
高齢者の方は、症状が現れたら、風邪だとあなどらず早めに医療機関を受診し診断を受けましょう。高齢者健診は、毎年、必ず受診しましょう。
2 定期健診を受けましょう
毎年、健診で胸部レントゲン検査を受けておけば、万が一結核を発病していても、早い段階で発見でき、軽症ですむ可能性があります。
また、感染症法では、結核の定期健康診断を実施すべき医療機関・学校及び福祉施設を定め、保健所への報告を義務づけています(感染症法第53条の2および53条の7)。対象となっている施設は毎年、保健所までご報告をお願いします。
詳しい情報を知りたい方は
財団法人結核予防会
結核を中心とする疾病の予防、調査研究などを行う公益法人。結核の基礎知識、アジア各地の結核対策プロジェクトの報告など
東京都福祉保健局
医療費助成・刊行物・統計・結核指定医療機関・都内結核病床を有する病院一覧など
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このページに関するお問い合わせ
保健予防課感染症対策係
〒125-0062 葛飾区青戸4-15-14 健康プラザかつしか内
電話:03-3602-1238 ファクス:03-3602-1298
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