ウクライナ出身のナターシャ・グジーさんと対談しました
2月下旬、ロシアによるウクライナ侵攻が始まりました。
3月17日、ウクライナ出身・葛飾区在住の音楽家ナターシャ・グジーさんに今の想いと、今後についてお話を伺いました。
ロシアのウクライナ侵攻について
区長
ロシアの軍事侵攻は恐ろしいことだと思います。今、この世界であのような形で軍事侵攻が行われるとは思いませんでしたし、絶対に許してはいけません。軍事侵攻が終わるように、日本も含め世界中で協力していかなければと思います。
ナターシャさんはロシアが侵攻したと聞いたとき、どんな想いでしたか?
ナターシャ
昨年から軍事侵攻に向けた動きがありましたが、私も大変なことにはならないと信じる気持ちもありました。しかし、現地の友人から銃撃音、爆撃音で目が覚める、とても恐ろしい朝を迎えたという話を聞きました。私自身もニュースで見て、とても大きなショックを受けました。
区長
ご友人やご家族とは連絡が取れていますか?
ナターシャ
まだ連絡が取れていない人もいますが、家族とは連絡が取れていて、無事を無事を確認しています。しかし、大丈夫ですと言われても心配です。姉たちはまだウクライナに残っていますし、姉の子どもは戦闘の激しいところで暮らしています。母は逃げたくないと強く思っていましたが、状況がどんどん悪くなりポーランドに避難しました。
区長
逃げたり避難したりした人がたくさんいますが、そういう人たちを支援できるような体制を世界全体で作る必要があると思います。
音楽は人に生きる力を与える
ナターシャ
私は音楽家として音楽の力を信じ、今こそ音楽が必要だと強く思っています。ウクライナの人たちは音楽が大好きで常に音楽とともにあって、一人が歌うとみんな歌い出したりします。音楽は人に生きる力を与え、大変な時や困難な時に希望をもたらします。平和に少しでも近づけるために音楽が必要だと私は信じています。
区長
葛飾区では「非核平和都市」宣言をして、平和な世界をつくるために子どもたちや区民の皆さんにさまざまな形で平和の大切さを伝えています。世界中でそういうことが広がるといいですよね。
ナターシャさんは、2017年に末広小学校で日本とウクライナの平和交流プロジェクトの取り組みをされましたね。
ナターシャ
私が6歳のころに被災したチェルノブイリ原発事故についてお話ししました。それから、ウクライナの子どもたちと末広小学校の子どもたちが平和への願いを込めて折った折鶴を交換し、平和についてのメッセージを送り合いました。今の状況が収まった後は、ウクライナの子どもたちの心のケアがとても大切だと思います。こういったプロジェクトを継続して日本の子どもたちとウクライナの子どもたちが交流できる場を作っていきたいです。
区長
心のケアは子どもだけでなく大人の方にも必要になってくると思います。ぜひ、これからも続けていただきたいと思います。
葛飾区から世界平和を祈念する
区長
区でナターシャさんと協力して世界平和のために何かできることはありませんか。
ナターシャ
長年住んでいる大好きな葛飾区で何かしたいと思っています。葛飾区の皆さんに私の想いが伝わるようなコンサートを開催して、音楽を通してウクライナのことをより身近に感じてもらいたいです。今すぐ支援につながらなくても、長期的な視点でウクライナや平和のために何かできることはないかと考えていただける機会になればいいなと思います。
区長
コンサートを開いて多くの人にウクライナのことを知ってもらい、世界平和に向けて、協力していけたらと思います。
コンサートが開催できるように、我々も考えて一緒にやっていきたいと思いますので、ぜひよろしくお願いします。
ナターシャ・グジーさん ウクライナ出身 葛飾区在住 歌手・バンドゥーラ奏者 |
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ウクライナ人道危機救援金を受け付けています
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