MTBIと脳しんとう

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ページ番号1013960  更新日 令和6年3月1日

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MTBIと脳しんとう

~頭部外傷の予防と理解について~

MTBIと脳しんとうは、どちらも脳への衝撃が原因で、さまざまな症状が出ることが特徴です。「頭部を衝撃から守ること」が、最も重要な予防方法です。

 

【MTBI(軽度外傷性脳損傷)】

(1)MTBIとは

MTBI(軽度外傷性脳損傷 Mild Traumatic Brain Injury)とは、交通事故やスポーツ外傷等で頭部を打ったり、強く揺さぶられた場合に、その衝撃が脳に伝わって脳損傷を引き起こし、脳神経系や全身に様々な症状が出る状態をいいます。

原因は、交通事故、スポーツ外傷、転倒・転落、暴力、乳幼児の揺さぶり等、頭部に衝撃を与えるような事象です。

(2)主な症状

・手足の動きが悪い、手足の感覚が鈍い(手足の運動障害と知覚障害)

・めまい、ものが二重に見える、ぼやけて見える、頭痛、吐き気やおう吐、光や音に敏感、バランス障害等

・てんかん発作(発作性意識障害)

・記憶力、理解力、注意力・集中力の低下と情緒不安定(高次脳機能障害)

・尿や便の出方が今までと違う(排尿や排便の障害)

【脳しんとう】

(1)脳しんとうとは

脳の機能に障害をもたらす外傷性脳損傷です。中でもスポーツの分野では、「スポーツ脳しんとう」として予防対策が強化されています。

(2)主な症状

意識消失、けいれん、記憶力障害、頭痛、吐き気、ものがかすんで見える、光や音に過敏、気分不良、怒りやすい等の様々な症状が出現します。ただし、意識障害がないからと言って、脳しんとうでないとはいえません。

【頭部外傷事故後の重症化予防のために】

スポーツ外傷等の事故が発生した後、頭痛やめまい等の症状がみられる場合には、安静を保ちつつ医療機関を受診させるようにしましょう。

からだの安静を保ち、脳をしっかり休ませることが、重症化の予防や早期回復のために重要です。また、受傷を繰り返すことで重症化する場合があります(セカンドインパクト症候群)ので、事故後のスポーツ活動への復帰は慎重に行います。

 

【頭部外傷事故を予防することが最も大切です】

・頭部を打つ事故そのものを予防することが、最も重要で効果的な予防方法です。

・スポーツを行う際には準備運動を十分に行い、自分のレベルにあった実技を行うなど安全に十分に配慮し、競技によっては、保護具を着用します。

・自転車に乗るときには、ヘルメットを着用し、子どもにはヘルメットを着用させましょう。

・室内の段差の解消や整理整頓に心がけ、転倒やつまづきを防止します。また、ベランダに踏み台になるような物を置かない等、子どもの転落事故防止に努めましょう。

 

【相談先】

 青戸保健センター  03(3602)1284 

 金町保健センター  03(3607)4141

 新小岩保健センター 03(3696)3781

 水元保健センター  03(3627)1911

 

 

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このページに関するお問い合わせ

水元保健センター保健サービス係
〒125-0033 葛飾区東水元1-7-3
電話:03-3627-1911 ファクス:03-5699-1649
Eメールでのお問い合わせはこちらの専用フォームをご利用ください。