「かつしか郷土かるた」の遊び方 ~競技大会用ルール~
「かつしか郷土かるた」の遊び方を紹介します。
1 競技を始める前に
この「かつしか郷土かるた」は、子どもから大人まで世代を超えて、いつまでもふるさと葛飾に誇りを持ち、愛し続けて欲しいとの願いから生まれました。このかるたで遊ぶときは、勝敗ばかりにこだわるのではなく、葛飾の自然や文化、歴史をよく知り、ルールを守って、礼儀正しく、仲良く楽しく遊びましょう。
2 競技のやり方
(1)団体競技
3人が1組になり、2組で対戦します。
(2)個人競技
1人対1人で対戦します。
3 競技に必要な係
(1)進行係
競技がスムーズに行われるように努めます。少人数の場合は、読み手が兼ねることもできます。
(2)読み手
会場に1人配置します。
(3)審判員
各競技場に1人ずつ配置します。審判員は、試合を公平に判定し判断するように努めます。
4 競技の進行方法
(1)始める前に
- 審判員は競技場の中央に裏返しのまま札を置きます。
- 対戦チームは所定の位置に座り、姿勢を正して互いに礼をします。
(2)札の並べ方
- 進行係の合図でジャンケンをし(団体競技の場合は代表者同士で)、勝った側が札を裏返しのままよく切って22枚ずつに分け、ふたつの山にし、競技場の中央に置きます。ジャンケンに負けた側が先にどちらか一方の山を取り、勝った側が残りの山を取ります。
- 進行係の合図で札を表にし並べます。【下図のとおり】
(3)競技の方法
- かるたを並べ始めてから3分間を記憶時間とします。(記憶時間は適宜変更可。)競技者はこの間に札の位置を記憶します。記憶時間残り1分までは札の置き換えが可能です。
- 読み手は、はじめに「空札」を2回読みます。空札には、「区歌うたう 光と希望 力あり」の札を用います。これが予告となり、次に読まれる札から取り始めます。(この「く」の札も競技の途中で必ず読まれます。)
また、この「く」の札は最後の2枚に残さないようにします。 - 上記の空札(「く」の札)が2回読まれた後、1枚目の札がまず1回読まれます(これを「本読み」と言います)。全ての競技場で札が取られたことを確認したら、もう1回1枚目の札が読まれます(これを「空読み」と言います)。本読みと空読みの間隔は3~4秒程度取り、競技の状況によって、長さは適宜加減します。1枚目の空読みの後、2枚目の札の本読みが行われます。空読みと本読みの間隔は、約1秒程度とします。この方法で、3枚目、4枚目…と札が読まれていきます。
なお、なんらかの理由で競技がストップした場合は、直前に取られた札を1回空読みし、それを予告とし、競技を再スタートさせます。 - 札が最後の2枚になったら、進行係はタイムをかけます。残った2枚の札を競技場の「中央線」上に30センチメートルの間隔を空け、自分から見て右側の札が正面を向くように、並べ直します。団体戦の場合はチームの代表者1人を決めて、陣の真ん中に座ります。競技態勢が整ったら、進行係はタイムを解除します。
- 読み手は直前に読んだ札を1回空読みします。それが予告となり、次に読む本読みで、競技者は札を取ります。その札を取った者が、残りの札を取ることができます。
- 札を取るときは、押さえても、はじいても、押しても、引いても、飛ばしても構いませんが、試合の進行の妨げになるような取り方はしてはいけません。
- 札に早く手が触れた方がその札を取ることができます。
(4)採点方法
- 札は、1枚を1点として数えます。
- 同点の場合は、「く」の札を持っている側が勝ちとなります。
- 団体競技の場合は次の「役札」があります。個人競技の場合はありません。
なお、「役札」がすべてそろわない場合は1枚1点で数えます。
・川札 「い」「ろ」「つ」「な」「あ」 5枚そろうと10点加点
・園札 「ほ」「む」「す」 3枚そろうと5点加点
・人物札 「よ」「そ」「や」 3枚そろうと5点加点
5 競技者の姿勢
(1)左右のひざを「仕切り線」に対し常に平行を保ち、「仕切り線」から、手、ひじ、ひざ、肩等が越えないようにします。
(2)お尻を多少上げたり、ひざとひざの間隔を多少あけたり、つま先を立てたりしても構いませんが、前傾姿勢は45度以上を保つようにします。
(3)並べた札の上には頭がかぶさらないようにします。
6 競技上の注意
(1)競技中は札の位置を変えてはいけません。
(2)競技中に札が動いた場合は、速やかに元の位置に戻します。戻す際は、お互いに声をかけ、きちんと元の位置に戻ったか確認しましょう。
(3)札が読まれるまでは、「仕切り線」から手、ひじ、ひざ、肩等を出してはいけません。
(4)札を取る際は、両手を使ったり、札にかぶさったりしてはいけません。なお、お尻を上げたり、つま先を立てたりすることは構いません。
(5)お手つき
選手の誰かが、読まれた札以外の札に手を触れたら「お手つき」となります。「お手つき」したら、すでに取った札の中から1枚を相手に速やかに渡します。(この時、「く」の札や「役札」を渡さないようにしましょう。)団体競技の場合、チーム内の2人以上が「お手つき」しても、相手に渡す札は1枚です。ただし、両方のチームが「お手つき」した場合は、札を渡す必要はありません。札を持っていない場合は、「借り」とします。(あらたに札を取ったら相手に渡します。)
(6)札に複数の手が重なった場合は、一番下に手を置いた者が取ることができます。
(7)手が同時の場合は、読まれた札のある陣の側が取ることができます。
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