腸炎ビブリオ食中毒
腸炎ビブリオ食中毒の予防について紹介します。
知っていますか?腸炎ビブリオ食中毒
6月から10月は、食中毒が多発する季節です。特にこの時期、腸炎ビブリオという食中毒菌が猛威をふるいます。 以下の点に十分注意して、腸炎ビブリオによる食中毒を防止しましょう。
腸炎ビブリオの特徴
この菌は沿岸の海水中や海泥中にいて、水温が高くなると海水中で活発に増殖します。このため、夏場に獲れた魚介類は、腸炎ビブリオが付着している可能性が高く、流通過程や調理などで取扱いが悪いと食中毒の原因となります。
この菌は、条件が良ければ10分から15分たらずで分裂して増えていきますので、短い時間でも室温に放置しておくと、食中毒を起こすだけの菌数に増えてしまいます。しかし、低温(4℃以下)では増殖できず、真水(水道水)や酸に比較的弱く、また65℃、1分間以上の加熱で死滅します。
潜伏期間と症状
潜伏時間は約8時間から24時間程度で、激しい腹痛、下痢などが主な症状です。発熱、はき気、おう吐を起こす人もいます。
腸炎ビブリオ食中毒の予防法
- 魚介類を買ったら、汁や余分な水分が漏れないようにビニール袋に入れて早めに家に持ち帰りましょう。
- 調理するまでは、冷蔵庫(4℃以下)で保存しましょう。
- 魚介類は、表面を調理前に流水でよく洗って菌を洗い流しましょう。
- 魚介類に使った調理器具類はよく洗浄し、熱湯などで消毒しましょう。また、魚介類を触った後は、手をしっかり洗いましょう。
- 冷凍鮮魚介類の解凍は、流水もしくは電子レンジ、冷蔵庫内で行ないましょう。
- 加熱調理する場合は中心部まで十分に加熱しましょう(65℃、1分以上)。
- 刺身や寿司は、購入後できるだけ早く(2時間以内)食べるようにしましょう。
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