女性の健康と栄養
女性は、女性ホルモンの変動や仕事、結婚、出産、育児などのライフステージによって、身体が様々な変化をしていきます。そのため、各ライフステージの特徴に応じた健康づくりのポイントを知り、充実した毎日を過ごしていきましょう。
乳幼児期
乳幼児期は、食生活の基礎を身に着ける時期です。
豊かな食の体験を重ねることで「おいしく、楽しく、きちんと食べる」子どもの育成を図ることができます。家族全員の食生活を新たに見直すきっかけともなります。
学童期
学童期は、心身の発達が著しく、体をつくる大切な時期であるとともに、生活習慣を確立する時期でもあります。区内の肥満傾向の小学生の割合(平成29年度葛飾区小児生活習慣病予防健診結果)は、男子12.6%、女子8.7%で東京都(男性8.4%・女性8.2%)平均を上回っています。肥満は生活リズムの乱れや、不規則な食事や偏食・過食といった食生活の乱れと関連があります。子どもの肥満は将来の肥満や生活習慣病の要因となるため、
「早寝・早起き・朝ごはん」の習慣化による生活リズムの確立が大切です。
青年期
若い女性のやせに注意
妊娠や出産などのライフステージが大きく変わる女性の青年期のやせは、鉄欠乏性貧血、無月経や低血圧、低出生体重児が産まれる可能性が高くなるなどの健康問題にもつながります。20歳代の女性のやせの者(BMI<18.5kg/m2)の割合は、20.7%と若い女性の5人に1人がやせています。
更年期
骨粗しょう症、生活習慣病の増加
更年期になると、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量の減少により、骨密度の減少や、体重増加、脂質異常症などの生活習慣病が増え始める時期です。
高齢期
食が細くなり、低栄養になる
高齢になり食が細くなってしまうと体重が減り、筋力が衰え、体力が低下します。
低栄養はフレイルやサルコペニア、ロコモの原因となり、寝たきりや要介護状態になるリスクを高めることにつながりますので、食事から健康を見直し、低栄養の予防・改善につなげましょう。65歳以上の女性の20.7%は低栄養傾向(BMI≦20kg/m2)であり、85歳以上の女性で27.9%と最もその割合が高くなっています。
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